みなさん、こんにちは。弁護士の堀部忠男です。
手形、小切手という話題を続けてきたので、今回はそれらに似たものとして”でんさい”について書きます。
でんさいとは、電子記録債権のことです。機能的には支払いの手段として手形に似ているものですが、紙を使わずペーパーレスの金銭債権です。2007年に成立した電子記録債権法に規定されていますが、これまでも書いてきた表記方法については、新しい法律なので、これは口語体の平仮名表記を使っています。ただ、法律にはこのブログのタイトルのような”でんさい”という表記は出てきません。全国銀行協会が設立した電子記録債権登録機関である全銀電子債権ネットワークがでんさいネットという通称を使っているので、一般にはでんさいと書くことも多いようです。
紙を使わないので、印紙税を納める必要はなく、その他管理の容易性などによりコストカットができるということが売りになっているようです。